いっとき避難場所

夏の白熊は冷凍庫の中に

鬱の女王

できることなら

ネガティブな感情を蛇蝎のごとく吐き出し続けて

わたしの顔を見るもの声を聞くものに、

無為に打ち捨てられる生をまざまざと見せた上に

怒りを覚えさせるような存在となり

消えろと恫喝されて わたしが消えてもなお

恫喝したものの脳裏に くだらない存在として記憶の彼方からブーメランのように戻ってきて

また わたしのような存在を見るたびごとに

怒りを覚えて

駅の改札をぬける一瞬に過ぎる幻にイラつきを覚えながら1日を終えようとする

 

弱いという言葉でわたしを闇に葬り

あなたがもぐる地下鉄は幸せな家庭に続いており

わたしの眼差しがそれを追いかけていることに気づきもせで

一生を送りますように

 

わたしはもはや地下からその鉄道を掘り返し現世の地表をひっくり返そうなどと思いはしないから

あなたは安心して そのジオラマの上で家族と手を繋いで家路に着けば良い

 

 

わたしの呪詛はもはや地上から跳ね返り あがる

天と地とはつながっているから

それがわたしを地殻から貫きわたしを消滅させることを願う