いっとき避難場所

夏の白熊は冷凍庫の中に

熱と雨

 "来そうな夕立がいつまでも来ない。十二時も過ぎて床にはいって眠る。夜中に沛然はいぜんたる雨の音で目がさめる。およそこの人生に一文も金がかからず、無条件に理屈なしに楽しいものがあるとすれば、おそらくこの時の雨の音などがその一つでなければならない。これは夏のきらいな人にとってもたぶん同じであろうと思う。"

 

寅彦 "備忘録"

 

熱と、プールで耳に溜まったままの水のせいで何もかもがぼんやりしている。

雨はどこからどこまで降っているのだろうか。

台風だというが。