先生のとこで、近頃は復職しても、ちゃんと働けない人が多い、というのは、
たぶん、治ってないからだろうなと思った。
諦めれば良いみたいにいうが、
今手放したくないものがあって、アンビバレンツで諦められなくて煩悶しているときに、諦めろと言われるために誰が病院に行くだろうか。
諦めたくないからみんな治してもらいたいと思うのだ。
だからたぶんみんな悪くなるしわたしみたいに動けなくなる人も他にいたんじゃなかろうか。
治せないから治らないっていうし、
人生の問題だから精神科医に治してもらうのは違うかもしれない。
でも、治せるなら素敵なことである。
ひとは恐怖と希望の拮抗する中に生きていて
恐怖がないというのは生きる望みがないのと同じだ。
物を作るとか現実的に世界を変容させることは、効力感を取り戻す手助けになるけれど
やはりひとはもう少し抽象的に生きているもんだから、
漠然とした恐怖とか漠然とした不安というものと対峙せざるを得ないんだろうと思う。
それがストレスコーピングというやつで、
つまり自身が恐怖に飲まれて疲弊して、倒れたり不適応にならないためにどうすれば良いのか、
考えれば良いということになる。
たぶんいろんなやり方があるんだと思う。